スペイン繁盛バルと日本の居酒屋の決定的な違い
昨日までスペインの繁盛店視察でした。
前回に続き、この視察で感じたことを書きます。
こちらスペインのバルには、
ピンチョスという爪楊枝で刺したおつまみが
必ずあります。
それぞれのお店がそれぞれのピンチョスを用意して
お店に入ってすぐのカウンターで
それを並べています。
これは基本作り置きで、
どのお店も約20~30種あります。
このピンチョス、
おつまみと書きましたが、
日本のおつまみとはレベルが違います。
枝豆、冷やっこ、きゅうりの浅漬け・・・
という感じではありません。
どちらかと言えば、
商品名は正しくはわかりませんが、
・手包み海老餃子
・手作りかに身コロッケ
・自家製チーズオムレツ
・具だくさんのチーズクリームスープ
・濃厚うにグラタン
などなど。
このような料理になっているのです。
このような華やかなピンチョスが
並べられていて、
それを少し温め直たり、
そのまま提供するのです。
ですから、見映えも良く、
商品力もある。
日本の居酒屋で言うと、
スピードメニューという感じではありません。
そのお店の主力料理クラスです。
これが大きな違い。
だからこのバルを目当てに
観光客も増えたのだと思います。
それから2つ目の大きな違いですが、
作り置きのピンチョスが土台にあり、
ツーオーダーで出てくる商品はごく一部です。
そして、ホールとキッチンという線引きがなく、
キッチンの中からスタッフが出入りしています。
それによって、
営業におけるスタッフ数が少ない。
概ね30坪の店でも
3人くらいで回しています。
生産性が高い業態になっているのです。
日本の居酒屋では、
ホールとキッチンが分かれていて、
さらにツーオーダーの商品が多い。
そのため、
スタッフの数を投入しなければいけなくなっています。
スペインのバル業態では、
高い顧客満足と高い生産性の両立が
できています。
日本の居酒屋も
こちらのバル業態に見習うべき
重要なポイントがありますね!
それではまた。
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