もう一つの一番商品をつくれ!
先日研究会(2ヵ月に一度の勉強会)の後に
お客様と4人で
焼肉の繁盛店に行きました。
そのお店は和牛一頭買いを
コンセプトとしており、
和牛肉の希少部位盛合せが一番商品でした。
大きめのカットで肉の美味しさを感じる
良い商品だったと思います。
しかし、このお店にはこれだけではなく、
もう一つ一番商品があります。
それは手打ち冷麺です。
冷麺は手打ちにこだわり、
他店よりもコシが強く、
印象に残る良い商品でした。
最初に肉盛りを食べて
〆に冷麺を食べる。
そういう食事のストーリーがあるお店です。
また、別の機会に
銀座にあるもつ焼きの繁盛店に行きました。
そのお店の一番商品は
もつ煮込み串です。
ほぼ全てのお客様が
この商品を目当てに来店されます。
そしてこのお店にももう一つの一番商品がありました。
それは、
キャベツ煮込みです。
こちらも串に刺さって提供されます。
キャベツならではのシャキシャキとした食感で
あっさり食べられます。
印象的でした。
このキャベツは提供時間に20分かかるため、
もつ焼きを食べた後でしばらくして出てきます。
どちらのお店にも言えるのは、
一番商品以外に
もう一つの小さな一番がある
ということです。
一番商品を邪魔しない
一番商品との相性が良い
もう一つの小さな一番です。
これが機能すると、
繁盛店になっていくと思います。
一番商品のあるお店は、
もう一つの小さな一番商品を作る必要があります。
その条件としては、
●一番商品との相性が良いこと
●お店の専門性が崩れないこと
●(商圏内では)そのお店でしか食べられないこと
●一番商品と出てくるタイミングが違うこと
です。
これを満たす商品を開発しましょう。
居酒屋や焼肉、中華、イタリアン、バル
など
単品商売ではないお店は
「もう一つの小さな一番商品」が
必要です。
一番商品
一つだけでは物足りません。
一回の食事で差別化を
複数体感させることが
繁盛店づくりの肝です。
それではまた。
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