「焼肉の和民」を見て

「焼肉の和民」を見て

2021年7月7日
先日家族で今話題の 「焼肉の和民」に行きました。 肉質はなかなか良かったと思いますし、 メニューも豊富でワタミさんの本気度を感じました。 しかし、この業態が成功するかどうかで言うと、 私は難しいと思っています。 その理由は大きく2つあります。 一つ目は、 この業態はファミリー向きであり、 駅前・繁華街よりも郊外の方が向いている点です。 焼肉の和民は、 もともとワタミさんがやっていた 居酒屋からの転換であるため、 立地は駅前や繁華街になります。 そこで、客単価3,000~4,000円の 焼肉食べ放題で 商品は特急レーンで運ばれるというお店。 子連れのファミリーが好きな業態ですね。 そこにアルコール飲み放題をつけると、 さらに1,600円かかるので、 食べ飲み放題で一人約5,000円になる。 飲むには少し高いお店です。 となると、焼肉食べ放題を好む客層が この立地でどれくらいいるのかが焦点になります。 若者がターゲットなのはイメージできますが、 30代以上のサラリーマン層が果たして行くのかなと思います。 食べ放題とドリンクで4,000円払うなら、 もっと肉質の良い焼肉店が繁華街にはあります。 そちらの方がサラリーマン層の ニーズに応えているのではないかと思うのです。 私は業態と立地のマッチングが 上手くいってないように感じます。 そしてもう一つ、 このお店が難しい理由は、 省人化による活気の無さです。 焼肉の和民では、 特急レーンや配膳ロボット、 ドリンクバーなどを駆使しているので、 ピークタイムでもホールスタッフ数は 2~3人でした。 140席以上の大型店にも関わらずです。 2~3人のスタッフでは、 従業員の声や動きなどの活気は感じられず、 食事していて何か寂しさを感じました。 商品は肉質、ボリューム共にあり、 胃袋を満たすという意味では良かったです。 しかし、食事をしていて楽しいとか 元気になれるといったような 情緒的価値は とても乏しいと感じました。 飲食店においてスタッフの活気は とても価値があると思います。 以上の理由から このままでは成功は難しいだろうと 私は予想します。 今後も定期的にチェックしてみます。 それではまた。 P.S. お店の客数、売上を「V字回復」させるためのメニュー診断を 現在募集中です! メニュー戦略次第で売上はかなり変わります。 「V字回復」のきっかけはメニュー戦略にあります。 ・既存店が苦戦している ・お店を代表する主力カテゴリーや一番商品がない ・コロナ終息後から強いお店に変わりたい という方は、 是非私に一度そのメニューブックを見せてください。 きっと新しい業績アップの切り口をご提案できます! 詳しくはこちら↓↓↓ https://bit.ly/3zlYUVp 商品に関するご質問がある方は、 こちらのメールまでご連絡ください。 kozaki@foodboros.co.jp Posted in マーケティング理論, 今注目のビジネスモデル | Tagged , , , ,