もっと「希少価値」を追求せよ! 2021年3月10日 価値の中には「希少価値」というのがあります。 これは、 「そのものが世間に少ししかない、 あるいはなかなか手にはいらないことから生ずる価値」 のことです。 最近飲食店を見ていて、 すごく感じるのは、 この「希少価値」を軽視しているお店があるということです。 希少価値が高い飲食店をつくるというのは、 何も競合店に対してだけではありません! 人々の食体験に対して希少価値が高いということを 目指して欲しいのです。 もっと言うと、 そこを目指さないとこの先「勝ち組」にはなれないでしょう。 例えば、 ある商圏にハンバーグ専門店が無かったとします。 そこに、ハンバーグ専門店を出店する。 これは一見無競合で当たりそうですね。 しかし、ハンバーグを食べるという食体験は 家庭でもできますし、 コンビニでも買って食べることができます。 となると、ハンバーグ自体に希少価値はありません。 重要なのは、どんなハンバーグかですね! 私なら牛100%の超粗挽きレアハンバーグを提案します。 理由は、他では食べられないから。 つまり、「希少価値」が高いからです。 このハンバーグはあの店でしか食べられない。 こうなって初めて価値があると思います。 そして“わかりやすさ”も重要です。 食べる前や食べた瞬間に違いがわかることです。 食べてもその違いが感じられないようではいけません。 競合店にハンバーグ店がないから ハンバーグ店を出すというのでは、 差別化にはなっていません。 もっと突っ込んで、どんな差別化されたハンバーグを出すのか、 それを徹底的に設計して「希少価値」を出すこと。 それが極めて重要です! もちろんハンバーグに限った話ではありません。 すべての飲食店でそれが言えます。 どんな一番商品を出すのか? そこに希少価値はあるのか? それを商品の中にしっかり設計してください。 何も日本で唯一のものを作れ と言っているのではありません。 その商圏の中で「希少価値」が高ければ良いのです。 それではまた。 Posted in マーケティング理論, メニュー・商品政策 | Tagged ハンバーグ店, 一番商品, 希少価値