今流行っていても一年後に消える店

今流行っていても一年後に消える店

2017年5月12日
先日お付き合い先の社長たちと 今そのエリアで出店ラッシュのあるお店を見に行きました。 聞くと、 この一年くらいでこの店は5店舗くらい 一気に増えていると言うのです。 私も以前この店の前を 通ったことがあるのですが、 平日でも満席だったので、気になっていました。 一度行ってみようということで 行ったのですが、 私の結論的には、惜しい、残念なお店でした。 主力メニューは串揚げで店内串打ち、 1本100円~。 このエリアでは串揚げはまだブルーオーシャンなので、 他店と差別化できている。 メニューのバランスも良くて、 串揚げ主力で刺身や寿司、天ぷらの海鮮が 準主力カテゴリーというメニュー構成。 寿司や天ぷらも単品で100円~注文ができる。 全体的に安さ感がある。 メニューで一番高いのは刺し盛りで590円とお値打ち。 メニュー構成や価格戦略は良くできています。 店頭はど派手で明るくてすごく目立ちます。 地域で一番、目立っています。 店頭の安さ感、大衆感も出ていて、 一度は入ってみたくなるお店です。 しかし、飲食店において最も重要なことが できていないと思います。 それは「商品の鮮度」 串打ちなどこだわっているところはあるけれど、 素材の鮮度は低い。 寿司も握っているけど、 ネタの鮮度が悪い。 今の飲食店で外してはいけない “鮮度”が弱かったのです。 そこをテコ入れしない限り、 このお店の未来は暗いと思います。 安くて、目立っていて、 ドミナント出店で、 気になる存在。 しかも店頭から中を見ると、 お客様が入っている。 ここまで来れば、一度行ってみようという人は多いはず。 しかし、中に入って食事したら 美味しくない。 もったいないですね。 厳しい言葉を言うようですが、 鮮度を改善しない限り、 客数は落ち続けると私は予想します。 マーケティングは合格、 しかし、商品力は不合格。 飲食ビジネスでは やはり美味しさ=鮮度には こだわって欲しいものです。 それではまた。 Posted in マーケティング理論, メニュー・商品政策 | Tagged , , , ,