今流行っていても一年後に消える店
先日お付き合い先の社長たちと
今そのエリアで出店ラッシュのあるお店を見に行きました。
聞くと、
この一年くらいでこの店は5店舗くらい
一気に増えていると言うのです。
私も以前この店の前を
通ったことがあるのですが、
平日でも満席だったので、気になっていました。
一度行ってみようということで
行ったのですが、
私の結論的には、惜しい、残念なお店でした。
主力メニューは串揚げで店内串打ち、
1本100円~。
このエリアでは串揚げはまだブルーオーシャンなので、
他店と差別化できている。
メニューのバランスも良くて、
串揚げ主力で刺身や寿司、天ぷらの海鮮が
準主力カテゴリーというメニュー構成。
寿司や天ぷらも単品で100円~注文ができる。
全体的に安さ感がある。
メニューで一番高いのは刺し盛りで590円とお値打ち。
メニュー構成や価格戦略は良くできています。
店頭はど派手で明るくてすごく目立ちます。
地域で一番、目立っています。
店頭の安さ感、大衆感も出ていて、
一度は入ってみたくなるお店です。
しかし、飲食店において最も重要なことが
できていないと思います。
それは「商品の鮮度」
串打ちなどこだわっているところはあるけれど、
素材の鮮度は低い。
寿司も握っているけど、
ネタの鮮度が悪い。
今の飲食店で外してはいけない
“鮮度”が弱かったのです。
そこをテコ入れしない限り、
このお店の未来は暗いと思います。
安くて、目立っていて、
ドミナント出店で、
気になる存在。
しかも店頭から中を見ると、
お客様が入っている。
ここまで来れば、一度行ってみようという人は多いはず。
しかし、中に入って食事したら
美味しくない。
もったいないですね。
厳しい言葉を言うようですが、
鮮度を改善しない限り、
客数は落ち続けると私は予想します。
マーケティングは合格、
しかし、商品力は不合格。
飲食ビジネスでは
やはり美味しさ=鮮度には
こだわって欲しいものです。
それではまた。
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