スペイン繁盛バルの視察より(差別化の切り口)

スペイン繁盛バルの視察より(差別化の切り口)

2017年11月20日
現在スペインのビルバオ、サンセバスチャンにて 繁盛店視察をやっております。 ビルバオ、サンセバスチャンは スペインのバスク地方というところにあり、 人口は220万人のエリアです。 このエリアには、 ミシュランの星付きレストランが25店あり、 人口当たりの星付きレストランの数では、 世界で最も多いそうです。 つまり、飲食店のレベルは世界最高峰です。 今では世界の美食観光客が訪れ、 既に今年は観光客だけで 300万人を突破しているそうです。 そんなビルバオ、サンセバスチャンには 多くのバルがひしめき合っています。 こちらのバルは、カウンター周りは立ち席、 そしてテーブル席が5~10あるというのが 定番のスタイルです。 そしてカウンター周りには、 ピンチョスというおつまみが どのお店にも並んでいます。 お店にもよりますが、大体約20種あります。 お客様はこのピンチョスの中から 好きなものを選んだり、 ツーオーダーの料理も少しあるので、 それを選んだりします。 そして、一日に何軒もはしごするというのが このエリアの日常のようです。 そして、繁盛バルをめぐるにつれて、 いくつかの差別化パターンがありましたので、 それをまとめます。 1. 専門特化 ⇒ピンチョスがチーズに特化した専門店、 海鮮に特化した専門店など。 専門特化してポジションを築いているパターン。 2. 一番商品 ⇒海老の串焼き、Lボーンステーキなど 他店にはない一番商品で差別化しているパターン。 3. ご馳走特化 ⇒フォアグラ、うに、かになど ご馳走食材で差別化しているパターン。 4. 一手間かける ⇒多くのお店がお客様が選んだピンチョスを そのまま提供しているのに対し、 温めたり、新しく盛付し直したりして、 付加価値をつけるパターン。 などがありました。 差別化の切り口は 日本の居酒屋業界でも 同じようなことが言えます。 自店がどのポジションをとりに行くのか、 是非考えてみてください。 また、日本の居酒屋と こちらのバルの決定的な違い についても気付いたことがありますので、 それは次回に回します。 それではまた。 Posted in マーケティング理論 | Tagged , , , ,