多くの会社がまだ気づいていない 「差別化の切り口」

多くの会社がまだ気づいていない 「差別化の切り口」

2017年1月14日

パーソナルユース
という言葉をご存じですか?

パーソナルユースとは、
「個人で使用すること」
です。

外食産業で考えると、
個人で使用するお店のことです。

日本はここ10年くらいずっと
パーソナルユースのお店が増えています。

セルフサービスのカフェやうどん店、
セルフ食堂などはその典型です。

また、ラーメン店や牛丼店、
カレー店なども
パーソナルユースのお店ですね。

それに対して反対はグループユース。
団体客向けのお店です。

居酒屋や焼肉店、中華料理店などは
多くがグループユースのお店です。

日本の外食産業全体を見ると、
パーソナルユースのお店が
増えているのではないでしょうか。

セルフサービスのお店は
今は当たり前になっています。

しかし、日本はそれが当たり前ですが、
外国に行くと違います。

例えば、中国。
中華料理店がたくさんあります。

大テーブルを大人数で囲んで食べる。
典型的なグループユーススタイルです。

発展途上国では、
パーソナルユースのお店に比べると
まだまだグループユースのお店が中心です。

実はマーケットが成熟化してくると、
パーソナルユースのお店が
増えるという現象が起こるのです。

好き嫌いがはっきりしてきて
自分は自分、他人は他人という
意識が強くなります。

肩が触れ合うのも嫌になります。

そしてどんどんマーケットが
パーソナル化していく。

近年の日本では、
“パーソナル化に対応した会社が大きく成長している”
と言えるのではないでしょうか。

・スターバックスコーヒー
・丸亀製麺
・餃子の王将
・吉野家
・まいどおおきに食堂

などなど。

実はこの視点が
大きな差別要素をつくる上で
役に立ちます。

例えば、
“この商圏にパーソナルユースのそば店をつくる”
“この商圏の居酒屋はグループユースばかりだから
一人でちょっと飲めるメニューを導入する”

など。

この切り口も一つの差別化なのです。

是非そういった視点でも
自社の商圏を見てみてください。

まだ空いているポジショニングが
あるのではないでしょうか。

それではまた。

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