利益率を最優先するから儲からない

利益率を最優先するから儲からない

2020年2月13日
先日支援後に、クライアント先の 経営者及び経営幹部の方々含めて7人で 競合店視察に行ったのですが、 そのお店が とても苦戦されていました。 そのお店は天ぷらを主力とした 個室居酒屋だったのですが、 平日の19時半で客入りは 20~30%ぐらいでした。 20時半にはお店を出ましたが、 営業内容が良くなかったですね。 まず、オーダー品がなかなか出てこない。 こちらは7人の大所帯でしたが、 ファーストドリンクで 15分以上待たされました。 おそらくスタッフ数を絞っていて、 ぎりぎりの人数でやっているからだと思います。 そして主力商品の天ぷら盛合せ12本が 2000円以上とるのですが、 ボリュームもなく、 お値打ち感が無かったです。 おそらく原価率を気にしているかでしょう。 そして、ホールスタッフも商品を運ぶだけの接客。 接客が作業的でした。 私がこのメルマガでも繰り返し 言っている情緒的価値がありません。 これでは厳しいし、 今後も客数は減る一方ではないかなと 思いました。 ではなぜこのような営業内容になるのか、 ですが、 おそらく会議などで 原価率と人件費率を厳しく言われているからだと思います。 例えば、 原価率の目標は28%以内とか。 人件費率は27%以内とか。 FLコストは合計55%以内にしなさいとか。 ですね。 このメッセージの出し方は危険です。 おそらく集客に苦戦しているお店のほとんどが これをやってしまっているのではないかと思います。 会議などでFLコストや 経費削減ばかりを話してしまうと、 当然現場はそこばかりを意識しますから、 顧客満足度が軽視されていきます。 その結果、客数、売上が落ち始め、 さらに経費削減を進めざるを得なくなる。 そしてついに赤字に転落する。 この悪循環に陥っている不振店を多く見かけます。 そういったお店は、 まず、この考え方を持つべきです。 利益率 < 顧客満足度 利益率よりも顧客満足度の方が大事だという考え方です。 飲食店もビジネスですから、 利益の追求と顧客満足度の追及は どちらも重要です! どちらもやらないといけません。 しかし、優先順位はいつでも 利益率 < 顧客満足度 にしておかないといけません。 顧客満足度の追及がリピーターを生み、 既存店の売り上げを伸ばし、 利益額が最大化するポイントだからです。 伸びている経営者の共通する口グセは、 「まずお客様に喜んでもらうこと」 です。 要は、優先順位の問題です。 お客様が喜ぶことが最優先ということです。 顧客満足度を確保した上での 利益率の改善。 それが無ければ客数、売上は落ちる一方です。 そのことを肝に銘じましょう! それではまた。 Posted in マーケティング理論 | Tagged , , ,