札幌どんぐり、大繁盛の秘密!
先日5月19日(水)に
私たち主催のマーケティング勉強会「経営戦略クラブ」
がありました。
そこで札幌の大繁盛パン店「どんぐり」の野尻社長を
お招きしてご講演頂きました。
その内容がすごく良かったので、
ここで一部共有させて頂きます。
どんぐりは言わずと知れた
札幌では超有名な大繁盛パン店です。
詳細な数字は避けますが、
月商は数千万円です!
そんなどんぐりで最も重要視している考え方は、
「お客様をわくわくさせること、お客様に楽しんでもらうこと」
だそうです。
野尻社長曰く、
「どんぐりはお客様に一歩だけ歩み寄っているから繁盛した」
とのことです。
その話の中で、最も印象的だったのは、
「焼きたてと欠品を出さないことの両立」です。
どんぐりの売りは何と言っても焼きたてパンです。
常時何かのパンを店内で焼いていて、
パンを焼いている臭いが店内に充満しています。
1人のお客様が1回の買い物中にも
焼きたてを感じられるように、
定期的に焼きたてが売場に並ぶように製造しているとのことです。
しかも、どんぐりは1店舗で150種類のパンを
販売しているそうです。
欠品を出さないことも重要視していて、
売場を見ながら製造、補充していくそうです。
つまり、種類が豊富でかつ焼きたてを売りにしている
ということです。
実はこれが他のパン店との差別化になっています。
ロスや効率、人件費を考えれば、
種類が少なくて焼きたてを出すか
種類が豊富で焼きたては断念するか
このどちらかを選択をするパン店が世の中には多いですね。
しかし、どんぐりはその両立の方に
舵を切っている。
お客様は焼きたての方がうれしいし、
種類が豊富な方がわくわくするということですね。
これがお客様に一歩寄り添うということだと思います!
焼きたてと欠品を出さないことを両立させるということは、
常に売場を見て製造、補充することであり、
製造工程がバラバラになるということです。
こんな複雑なことを150種類のパンの中で実行するのは
簡単なことではありません!
スタッフの育成はもちろん、
チームワーク、
モチベーション、
いろいろな要素が必要です。
野尻社長の話を聞いていて
感じたのは、
その全てをやっているということです!
スタッフ育成のために、
東京研修や海外研修などを実施していて
育成への投資もしています。
モチベーションを上げるために、
店舗ではスタッフの好きなパンを売って良いそうです。
そして、こうも言われていました。
自由を大事にするために、細かいルールは作らない。
細かいルールがないと、問題が起きやすい。
しかしそれは一つ一つ潰していく。
ということです。
何かお話を聞いていて、
そりゃ結果が出るよな~と思いました。
やはり原因と結果の法則はありますね。
それではまた。
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