味と価格以外の差別化を!
先日スペイン、イタリアの視察から帰ってきました。
今回もイタリアンをはじめ、
ステーキレストランや
シーフードレストラン、
バルなどたくさんの繁盛店を見ました。
今回改めて勉強になったのは、
味と価格以外の価値訴求が
飲食店には重要で
繁盛店はそれをやっているということです。
味と価格、
これは飲食ビジネスにおいて
重要なのは言うまでもありません。
これは基本的にどちらも大事です。
しかし、
それはどの会社も重要だと気付いている価値観です。
ですから、味と価格の追求は
他社と同じ土俵で争うことになり、
レッドオーシャンで戦う道を選んだ
ということになります。
レッドオーシャンに入ってしまうと、
原価率の圧迫、人件費率の上昇を招き、
どんどん薄利になっていく。
ビジネスとしては厳しくなります。
中小企業はそこで勝負してはいけません。
もっと他の価値訴求をしなければいけないのです。
飲食店が出せる
味と価格以外の価値は、
たくさんあります。
例えば、
「楽しさ」です。
家庭の食事では出せない楽しい食事の空間です。
大きなオープンキッチンや
職人のかたまり、
大量の食材陳列、
今まで見たことない商品、
みんなでとり分ける商品、
など
これらは
家庭の内食や中食には出せない価値です。
普段の日常では見たことない
大きなオープンキッチンがある、
大量の食材がある。
今まで経験したことない商品があり、
それをみんなでとり分ける。
そういった「楽しさ」を創造していく。
こういった外食ならではの
「楽しさ」を重視し、
追求していくことが
これからの飲食店経営には必要です。
旨くて安いは
内食や中食でも出せる価値なんですね。
それから、
「気の利いたサービス」も外食ならではです。
欧米の繁盛レストランは、
日本の飲食店よりも
圧倒的に中間バッシングは徹底されています。
テーブルにスペースを作って
新しい料理を
テーブルの真ん中に持って来ます。
それが徹底されています。
また、
「にぎわい」もそうです。
間仕切りのあるお店や個室は、
その空間に入った時に
プライベートな雰囲気になります。
家族で食事に行った時に
このプライベートな空間に入ってしまうと、
家庭の雰囲気と同じ感じになってしまうんですね。
飲食店に来たからには、
飲食店でしか出せない価値を体感させる必要があります。
それが人のかたまりによる「にぎわい」です。
ですから、
欧米の繁盛店には、個室は少ない。
席間が狭くて賑わい感のあるお店が繁盛しているのです。
今回挙げたような飲食店の独自価値を
もっと日本の飲食店は重視した方が良い。
飲食店としての独自価値の追求こそが、
ブルーオーシャンであり、
高収益企業への近道となります。
それではまた。
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