スターバックスとタリーズコーヒーの違い
皆様、スターバックスやタリーズコーヒーには
行かれたことがあると思いますが、
どちらによく行かれますか?
店数も2倍以上違う
(スタバ1,601店舗、タリーズ747店舗)ので、
おそらくスターバックスという方が多いと思います。
ではなぜ、お客様はスターバックスを選ぶのか
考えたことはありますでしょうか?
コーヒーだけを買って飲み比べてみてください。
実は、
「タリーズの方が美味しい」という
お客様は結構多いんですね。
私もそう思っています。
コーヒーやカフェラテなんかは
タリーズの方が美味しいです。
しかし、客数や店舗数ではスターバックスの方が強い。
この違いは何なのでしょうか?
一言でいうと、
ブランディングとマーケティングについて
圧倒的な差があるからだとみています。
例えば店づくり。
スターバックスのこだわりはソファ席や
テラス席などいろいろありますが、
何といっても
窓面が大きい、開放的というのがあります。
店内が全て壁といった閉鎖された
スターバックスは見たことありますか?
スターバックスはどの店舗も窓面が
大きくて開放的ではないでしょうか。
商業施設に入っている店舗でも
窓面が大きくて通路がよく見えるように設計されているし、
常に開放的です。
ちょっとお茶するのには
とても気持ちが良いんですね。
おそらく、
窓面が大きくない、閉鎖的な物件には
最初から出店しないと決めていると思います。
すべての店舗で同じ世界観をつくるという部分において
こだわりを持っていますし、
それがブランディングになっています。
それに比べてタリーズは、
店づくりや物件のこだわりはあまり感じません。
閉鎖的な店舗もありますし、
喫煙ルームもあったり、なかったりする。
店舗によっては銀行と併設されている
(入口が同じ)お店もある。
ブランド全体で何を表現したいのかは
あまり設計されていないように思います。
商品にはこだわっていますが、
店舗での世界観や
ブランディングに対しての意識は弱いと言えます。
また、
マーケティングにおいても
スターバックスは
「フラペチーノ」という独自カテゴリーを持っています。
「フラペチーノ」はドリンクというよりかは
もはやデザート。
スターバックスはデザート利用のお客様も
獲得することに成功しています。
そしてそのデザートを使った
季節メニューの展開です。
ストロベリー、ピーチ、抹茶など
季節に合わせて
フラペチーノを変化させることで
ヘビーユーザーでも
飽きの来ないメニュー設計ができています。
それに対してタリーズは何か
独自カテゴリーをお客様の心の中に
植え付けることができているでしょうか?
コーヒー以外では特にそういったものが
ない気がします。
マーケティングにおいても
スターバックスは
優れているチェーンと言えます。
つまり、スターバックスは
コーヒーという商品の品質では劣っているが、
マーケティング、ブランディングが
優れているため売れ続けている。
と見ています。
商品の品質ばかりに目を奪われてしまうと、
商売においてもっと重要な
別の要素を見落とすかもしれません。
自店を振り返ってみてください。
それではまた。
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