16坪で月商600万円超えの高級焼肉店

16坪で月商600万円超えの高級焼肉店

2025年12月1日
私のお付き合い先で今年の9月上旬に 高級焼肉店がオープンしました。 高級と言っても夜の客単価は1万円以下です。 このお店は焼肉店の居抜き物件を改装しているので、 大きな投資はしていません。 1階と2階合わせて合計16坪ですから かなり小さい箱です。 席数は27席です。 このお店が9月にオープンし、 最初は閑古鳥が鳴いていましたが、 翌月の10月には600万円を超え、 軌道に乗ってきました。 客単価が高いので最初の苦戦は想定内でした。 私は正直2~3ヶ月かかると思っていましたが、 それよりも早く軌道に乗りました。 さて、この焼肉店の勝算はどこにあったのか。 今回はそれについて書きます。 この焼肉店のブランドコンセプトは、 「1万円以下で旨い肉とお酒を気軽に満喫できる店」 というものです。 これまでのコース焼肉の高級店は 私の見る限り 少量、多品種、上品な盛付のお店が多いです。 確かにお肉は美味しいが、 お店の雰囲気を含め、 敷居が高く、どこかかしこまってしまうのです。 しかし、これだと男同士や同僚とは行きづらい。 わいわい騒ぎづらい雰囲気なのです。 今回はそのポジショニングではなく、 上司が部下を誘って旨い焼肉を奢れる。 男同士や女同士でも気軽に利用できる。 ということをイメージしました。 ですので、お店の席間は狭いですし、店内は明るい。 商品の盛付もボリューム感を重視しています。 上品さを捨てたことで逆に気軽さが生まれる。 気軽さが生まれたことで、 利用シーンやターゲットが変わるということです。 あとは1万円以下と言う予算をどう訴求するのか、 これはコースとドリンクの値付けで可能です。 どのお客様も1万円くらいになるようにしました。 その方が予算がわかりやすくなって、再来店しやすくなるからです。 価格は、 和牛コース料理8,000円(税抜)、 コースドリンクは1杯100円(税抜)としました。 ドリンクは10杯飲んでも1,000円(税抜)です。 仮に飲む人で10杯飲んでも9,000円(税抜)。 税込でも1万円以下になります。 部下2人と本人の3人でも3万円。 非常に予算が読みやすいのです。 これが今回つくった ありそうでなかったコース焼肉のお店です。 「1万円以下で旨い肉とお酒を気軽に満喫できる焼肉店」 というポジショニングは 繁華街ではまだまだ空いていると思います。 それではまた。 Posted in マーケティング理論, メニュー・商品政策 | Tagged , , , , ,