郊外型焼鳥居酒屋が昨対売上150%アップの秘密

郊外型焼鳥居酒屋が昨対売上150%アップの秘密

2016年10月24日

私のお付き合い先にはいくつか郊外ロードサイド型の焼鳥居酒屋があります。

ある地方都市のお店ではこの12月に昨対売上が150%を達成していました。

これはチラシ販促の効果も大きかったのですが、
11月までは120%ぐらいだったので、12月は大幅に伸びました。

ここで着目してほしいのは、11月までもチラシ販促なしでも伸びている点です。

11月までの大きな取り組みの中で一つ重要なポイントを改革しました。

それは「商品の鮮度アップ」です。

最も出数の多い鶏肉と豚肉を外国産の冷凍から国産のフレッシュに切り替えたのです。

明らかに品質がアップし、値段も上げていません。

もっと言うと、お店全体の原価率も上がっていません。

なぜ、それができたのか?

それは商品、食材の鮮度アップをする前に、
取り除く要素と付け加える要素を明確にして実行したからです。

それまでこのお店では、原価率を圧迫するメニューがありました。

ジャンボ焼き鳥と生ビール大ジョッキです。

これを集客商品という位置づけで安く提供していました。

しかし、ここで考えないといけません。

これは今の消費者、お店にとって本当に必要な要素かどうか?
もっと消費者に支持される要素は何なのか?

ということです。

これを今回思い切ってやめました。

それよりも食材の鮮度、味の方が今の消費者は支持すると判断したためです。

この要素を取り除いて、主力商品の品質アップに取り組んだのです。

そして12月の新聞折込チラシ販促。

チラシは場所や立地によっては効果が薄いのですが、
今回は自信がありました。

このエリアは商圏人口(車で15分圏)が約10万人の田舎商圏だからです。

チラシは田舎ではまだまだ有効な販促媒体です。

田舎で、ファミリーターゲットで郊外ロードサイド
となると、新聞折込チラシが適しています。

ですので、それを使ってここで新規客を一気に集客する作戦に出たのです。

商品、メニューを魅力的にして新規客を取りに行く。

これが低投資で既存店活性化を図る場合のファーストステップです。

是非参考にしてみてください。

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