真実は「逆」である
今日はマーケティングではない話になります。
以前ある大手外食チェーンの社長、
年商は1,000億円を超える大社長と
お話させて頂く機会がありました。
(ここでは名前は伏せますね。)
その時に言われた言葉が
今となって身に染みています。
その言葉とは、
「真実は逆である」という言葉です。
この言葉の意味するところですが、
皆が向いている方向に成功はない、
実は逆の方向こそが成功する道である。
ということです。
その時に引き合いに出されていた話は、
マネジメントに関してでした。
多くの大企業の社長は、
自分よりだいぶ役職が下の店長の話を聞かない。
特に若い新人店長の話を聞こうとしない。
しかし、今結果を出している若手店長のことを
私はすごいと思っている。
だから、その店長が現場で何をやっているかを素直に質問する。
理解できるまでしつこく聞く。
場合によっては現場まで行く。
そして、なぜ結果が出ているのかを教えてもらう。
この姿勢こそが大事で、多くの社長は勘違いしている。
自分は社長だからと偉そうにしている。
若手店長が結果を出したのはたまたまだと思っている。
だから話を聞かない。
それが正しいと思っているが、
それだと最新情報は入ってこない。
だから真実は逆である。
という内容でした。
確かに、そうだよなと納得しました。
しかし、この言葉はマネジメント以外でも当てはまります。
この業態が今流行っているからやった方が良いという話もそうです。
以前隆盛を極めた高級食パン店ですが、
今では多くのフランチャイジーが儲かっていなくて、
訴訟問題にまで発展しているそうです。
その前に流行ったパンケーキ店も
今ではその多くが苦戦していますし、
タピオカ店もしかりです。
今流行っているからと安易に参入して、
大失敗するケースは常に起こっています。
世間のニュースや大多数の人が賛成する話の中に、
実は正解はないかもしれません。
真実は逆かもしれませんよ。
ここでは少しだけ書きますね。
世間は信じているけど、実は逆だと思っていることです。
例えば、
コスパが良ければ客数が維持できて、儲かるという考え方です。
そんなことはありません!
以前はそうだったかもしれませんが、今は違います。
どっちかと言えば、今はコスパよりタイパ
(タイムパフォーマンス)の方が重要でしょう。
コメダ珈琲やスターバックスが強い理由を考えてみてください。
コーヒーは結構高いですよ。
あとは、
繁盛店と同じ業態を近くでやれば、
ある程度客数がとれるという考え方もそうです。
これも結構勘違いしている人が多い。
マーケットはありますが、
その繁盛店に勝てなければ、全く儲かりません。大赤字です。
(結構この失敗事例はよく見かけます)
勝てれば話は変わります。
以前回転寿司業界では、
かっぱ寿司の近くにスシローが後から店を出して、
お客様を奪っていくという現象がありました。
これはスシローの方が商品力などで
明らかに上回っていたからですね。
勝てれば良いですが、
負ければ悲惨です。
絶対に勝てる自信が無ければ、
近くの繁盛店と同一業態はしない方が良いです!
ポジショニングを変えるなどしてください。
なにはともあれ、
今日お伝えしたかったことは、
真実は「逆」ではないかという視点です。
「逆」も常に考えてみてください。
これいろんなところで「逆」が正解だったりしますよ。
それではまた。
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