食堂プラス居酒屋の新業態!

食堂プラス居酒屋の新業態!

2021年1月21日

先日、福岡の天神という繁華街にある
「食堂うめぼし」というお店を見て来ました。

緊急事態宣言下の居酒屋ではありますが、
夜19時で客席は8割くらい埋まっていました。
周辺の居酒屋の中では一番入っていたと思います。

このお店は最近業界誌などでも取り上げられていますが、
昼は食堂として利用され、
夜は居酒屋として利用されています。
食事客と飲み客の両方をとれている繁盛店として注目されています。
コロナ前は20坪で月商1,000万円を売っていたようです。

この食堂と居酒屋の2毛作をどう実現しているのか?
を探るために今回行ったのですが、
フードメニューの設計がとても上手でした。

3大ポイントを紹介します。

1.フードメニューの中におかずが30種ある

このお店にはグランドのフードメニューの他に
黒板で日替わり定食が5品あります。
しかし、これが定食利用客の集客要素になっている訳ではありません。

グランドのフードメニューのすべてに
プラス300円をすれば全て定食になります。

そのフードメニューには、
名物の肉豆腐や天ぷらをはじめ、鶏の唐揚げ、
麻婆豆腐、チキン南蛮、牛タンステーキなど
おかずになるものが多く、定食メニューのおかずとして見ても
30種類はある印象です。

居酒屋が定食メニューを5品入れたということではなく、
元々定食需要もとれるフードメニューにしているという点が
ポイントです。

居酒屋が定食メニューを5品とか後で追加しても
このお店のような集客力は見込めないでしょう。

2.プラス300円でも1,000円を切る定食

このフードメニューを
定食メニューとして見た場合、300円をプラスしても、
ほとんどが1,000円を下回ります。

300円のプラスでご飯、漬物、味噌汁が付きます。

つまり、このお店は1,000円以下の定食が30種類あるお店です。

かなり種類が豊富ですし、予算もお手頃です。

定食店としてとても強いメニューと言えます。

3.見映えと意外性のある商品

このお店の一番出数の多い商品はごちポテト480円です。
私が行った時もほぼ全テーブルに出ていました。

フライドポテトの上に生ハムが
こんもりと盛り付けられており、意外性と
見た目の迫力があります。

名物の肉豆腐はグツグツした状態で出てきます。
アツアツ感とボリューム感があります。

こちらはエメラルド!という商品です。
ちくわにアオサをたっぷりとまぶしてあります。
見た目と味のインパクトがあります。

このように、
このお店は酒場の定番メニューに
意外性のある食材を組合せたり、
見た目のインパクトを出したりして、
他店と差別化しています。

この商品開発が夜のリピーター、口コミにつながっています。

是非参考にしてみてください。

それではまた。

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