品揃えの時代はもうとっくに終わっている

品揃えの時代はもうとっくに終わっている

2018年7月5日

先日行ったロサンゼルス視察ツアーで
最も繁盛していた(客数が多かった)のは
インアンドアウトバーガーでした。

私たちはピークタイムをずらして
14時頃お店に入りましたが、
30分以上のウェイティング。
店内大行列です。

このインアンドアウトバーガーは、
西海岸を中心に約290店舗を展開している
一大ハンバーガーチェーン店です。

「最高にフレッシュでおいしいバーガー」が
食べられるお店として、
地元の人たちから広く愛されています。

食材は冷凍や調理済みのものを使用していません。
オーダーを受けてから生の食材を調理する。
全てが出来たてで野菜も新鮮。
食材の鮮度、できたて料理に
徹底的にこだわっています。

ハンバーガーは基本的に
・ハンバーガー
・チーズバーガー
・ダブルダブル(パティとチーズが2枚ずつ)
の3つのみ。

サイドメニューも
・フライドポテト
・ドリンクバー
のみです。

そのため、すべてが注文してからの調理ですが、
メニューを極端に絞っているため、
オペレーションはとてもシンプルです。

レジで注文してから、
商品が出てくるまで20分ぐらい待ちましたが、
パティは粗挽きでジューシー。
ポテトも揚げたて、アツアツです。
品質の満足度は高い。

価格はセットで6ドル前後。
この商品力なら
明らかにお値打ちです!

このハンバーガーチェーンこそ
時流適合だと思います。
時流に合っているから
これだけ繁盛するのです。

今の時代、
日本でも集客力の強いお店は、
品揃えを絞り、
商品の鮮度、できたてに特化し、
できるだけお値打ちで提供すること
だと思います。

時流は完全にこのように動いている。

それにも関わらず、
未だに品揃えの豊富さを追求しようとしている
お店が後を絶ちません。

品揃えを追求すると、
主力商品の鮮度やできたてが落ちる。
その結果、食べても美味しさを感じない。
何でも揃っているが、
美味しいものがないお店になってしまいます。

居酒屋でも
レストランでも
どんな業態でも
できるだけメニューを絞ることを考えてください。

そしてそれでできた余力で
もっと主力商品の鮮度とできたてを
強化してください。

それが、
業績アップへの近道です。

それではまた。

P.S.
私湖崎の初出版本
「お客様の五感を刺激する!飲食店の繁盛アイデア77」
が全国の大型書店、インターネットで発売中です。

アマゾン外食産業部門で
売れ筋ランキング1位をいただきました(^_^)

アマゾンや楽天のご購入はコチラからできます。
https://goo.gl/pKAB9M
https://books.rakuten.co.jp/rb/15405776/

Posted in オペレーション改善, マーケティング理論, メニュー・商品政策, 今注目のビジネスモデル | Tagged , , , , , , ,