62席で月商750万円以上!ホルモン居酒屋が当たっている理由

62席で月商750万円以上!ホルモン居酒屋が当たっている理由

2020年2月7日

私のお付き合い先で
昨年11月にホルモン居酒屋がオープンしました。

立地は郊外ロードサイド沿いです。

スタートから良い感じで集客できていますが、
月を追う毎に数字が上がっています!
昨日お伺いして確認させてもらったのですが、
オープン月の11月が月商600万円ちょっと、
12月が720万円、
そして1月が750万円でした。

しかも現状は62席での営業です。
販促はしていません。
純粋にリピーターが増えて伸びた数字です!

そして、営業利益率も12%以上出ていました。
FLコストもあってきましたし、
郊外は家賃比率が低くなるので、
これくらいの営業利益率を確保できました。

これ、かなりおもしろいビジネスモデルです!

このホルモン居酒屋が当たった理由を
分析してみたので、
このメルマガで公開していこうと思います。

まず、
郊外ロードサイドでのホルモン居酒屋ってどうなの?

そう思われると思います。

東京や大阪などの繁華街の方は
アルコールを飲むときは
駅近くや繁華街に行く人が多いと思いますが、
地方都市は違います。

駅はほとんど使わないですし、
飲むときも郊外のお店で飲んで、
運転代行で帰ったり、
グループの中で飲まない人が運転して帰る
というのが通常です。

ですから、郊外での居酒屋需要はあるんですね。

そしてホルモンはアルコールとの相性が良い。

ホルモンを主力にすることで、
アルコールが出る。

焼肉店だとこうはなりません。
焼肉店という打ち出しでは
食事メインの客層になるんですね。

実際、このお店のドリンク比率は30%を超えています。
つまり居酒屋利用です。

そして、
商圏内で焼肉店は競合店がたくさんありますが、
ホルモン屋は少ない。

特にロードサイドですからほぼ競合なしの状態です。
ブルーオーシャンです。

焼肉店は周辺にも10軒以上ありますし、
このお店もホルモン屋に転換する前は
焼肉食べ放題をやっていました。

競合店が出てくる度に、
売上が少しずつ落ちていくという状況だったのです。

今回のリニューアルで
見事にレッドオーシャンから抜け出すことに成功しました!

そしてホルモンを打ち出したことで、
もう一つ大きな特徴があります。

それはメニューがかなり安く見える。
ということです。

主力のホルモンは牛、豚合わせて20品くらいありますが、
そのほとんどが一皿290、390、490円の3プライスで
展開しています。

ついでに鶏肉や野菜類も10品くらいありますが、
こちらも290円か390円です。

メニューブックを見た瞬間に、
30品くらいの商品が
490円以下で並んでいるんですね。

あと準主力カテゴリーには、
串揚げが10アイテム程ありまして、
こちらは1本100円前後。

安さ感が抜群です!

そして、ここがリピーターづくりの肝なのですが、
ホルモンや串揚げ、その他メニューは
価格は安くても
原価率はそんなに高くはありません。

原価率をがっつりかけているのは、
実はカルビ系、ハラミ系、タン系の
焼肉の人気メニューです!

一番商品の赤字カルビは630円、
上カルビでも890円です。
上ハラミは790円、
上タンは590円です。
しかも一皿100gついています。

単品原価率は50%をゆうに超えています。

カルビをオーダーしたら超お値打ちだった、
ハラミをオーダーしたら超お値打ちだった、
牛タンをオーダーしたら超お値打ちだった、
そこを狙っているんですね。

つまり、こんなストーリーです。
「新しくホルモン居酒屋ができたので
会社の同僚と行ってみたら、
カルビ、ハラミ、牛タンも安くて美味しいので、
焼肉使いもできるな。
次は家族で焼肉を食べに来よう。」です!

まとめると、
この郊外型ホルモン居酒屋は、
居酒屋客と焼肉客を
どちらも獲得できる
超ハイブリット型飲食店ということです。

その結果、数字が伸び続けていると思います。

この業態展開できますよ!

今後が楽しみです。

それではまた。

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