2019年比売上120%以上、FL55%の居酒屋

2019年比売上120%以上、FL55%の居酒屋

2023年6月27日

お付き合い先の
地方ロードサイドにある
焼鳥居酒屋の業績が好調です。

2019年比の売上が4月、5月共に120%を超え、
FLコストも約55%と良い数字が出ています。
売上は今年の2月から2019年比を超え続けています。

この好調の要因は、
約1年前に変更したメニューと店頭によるところが大きいです。

今から1年前、
この焼鳥居酒屋は298円均一をやられていました。
その当時、グランドメニューこそ298円均一のメニューでしたが、
本日のおすすめメニューでは、480円、580円、680円など
均一価格を無視した値付けで展開されていました。

店頭では298円均一をうたいながら、
実際はそうでないメニューもある。

これでは均一価格居酒屋としての強みが一切出ないので、
いっそのこと均一をやめた方が良いと
私の方で提案させて頂きました。

価格は均一をやめるが、
今の客数を減らさないようにするため、
大幅な値上げは行わず、
実際、客単価は1割くらいのアップにとどまっています。

つまり、
均一はやめましたが、
客数も伸びたということです。

それでは値付け以外で何をしたのか?

大きく3つあります。

1.名物商品の変更

以前はジャンボ焼鳥をお店の名物にしていましたが、
それを生つくねに変更しました。

ジャンボ焼鳥だと差別化を感じるのは、
ボリュームのみで食べた時の実感が弱い。

ふわふわの生から焼くつくねを開発し、
そこで他店との明確な違いを作っていくようにしました。

実は生から焼くつくねは、
オペレーションが難しいということで、
今までクライアントから反対されていた商品です。

今回のメニュー変更では、
是非やって欲しいと強くお願いして、実現になりました。

2.ショルダーネームの変更

店名の前につけるショルダーネームを
一年前に変更しました。

以前は、
「炭火焼鳥、唐揚げ、もつ鍋」でしたが、

今は、
「炭火焼鳥、鳥刺し、釜飯」に変更しました。

鳥刺しを入れたのは大きいと思っています。
それは、他ではなかなか食べられないからです。

焼鳥店でもリスクの視点から
出していないお店も多い。

このお店は以前から鳥刺しを提供していましたが、
それを店頭ではうたっていませんでした。

他店にはない強みを店頭に出すことは、
集客力になるので、
今回そのように看板を変更したということです。

3.トリックアートの看板に変更

トリックアートはご存知ですか?

観光地とかにたまにある
絵が浮かんで見えるアートです。

絵なのに、料理が浮かんで見える。

今回は焼き鳥の写真をトリックアートに加工して、
看板から浮かんで見えるデザインにしました。
(しかもこれそんなに高くありません。
トリックアート専門のデザイナーに頼めば、
すぐ原稿を作ってくれます)

看板は、張り替えのみの変更で、
ローコストで抑えました。

店前を通過しただけでも、
急にトリックアートが視界に入ってきたら、
多くの人は気になるはずで、
それが結果につながっていると思います。

一年前に実施した、
メニューブックと看板デザインの変更で
このお店は今の結果を手にしています。

費用で言えば、
50~100万円くらいでしょうか。

売上は毎月100万円以上のベースアップなので、
すぐに回収できています。

既存店はまだまだ伸びますよ!

それではまた。

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