函館エリアで17店舗!「ラッキーピエロ」の経営戦略

函館エリアで17店舗!「ラッキーピエロ」の経営戦略

2018年5月28日

先日発売された私の初出版本が
おかげさまで
アマゾン売れ筋ランキングの「外食産業」部門で
1位をいただきました。

ご購入頂いた皆様、
誠にありがとうございます。

是非またご感想などを聞かせてください。

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函館エリアで17店舗!
「ラッキーピエロ」の経営戦略

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皆様、ラッキーピエロというお店をご存じでしょうか?

このお店は北海道函館市とその周辺で
17店舗を展開する地場のチェーン店です。

主力メニューはハンバーガーです。

同じエリア内に、マクドナルドは6店舗、モスバーガーは
2店舗となっており、
この商圏では圧倒的一番のハンバーガーチェーンです。

ホームページはこちら↓↓↓
http://luckypierrot.jp/

この店舗はかなり個性的です。

まずインパクトのある派手な外観を始め、
店舗によっては、客席がブランコになっていたり、
夜にイルミネーションがあったりします。

各店舗それぞれが独自のテーマを持っており、
内装や雰囲気を変えて、
この狭いエリアでも17店舗のチェーンを実現しています。

まず一つ目のポイントは、
17店舗それぞれで、
店舗のテーマが違うということです。

テーマが違うため、
あっちのお店はどんな感じなのかな?
最近できた新店舗はどんなテーマなのかな?
という感じで
いろいろなお店に行ってみたい気分にさせてくれます。

これはチェーン全体としての
来店頻度アップにつながる発想です。

そして二つ目のポイントは、
顧客生涯価値です。

この17店舗のテーマの中には、
サンタクロースのフィギュアが5000体あるお店や
夜にイルミネーションが見えるお店、
1920~70年代の映画のポスターがぎっしり貼られたお店など
いろいろあります。

そうしますと、
自分が小さい時は親に連れられてサンタクロースのお店に行き、
20歳前後には彼女を連れてイルミネーションのお店に行き、
歳をとったら昔の映画を懐かしく思い、その映画ポスターのあるお店に行く。

1人の人間の一生涯での来店頻度を
上げる工夫がなされているのです。

子供の頃はあっちのお店に足繁く通っていた、
しかし、今はこっちのお店の方がお気に入り。
という感じです。

狭い商圏でチェーン店を築いていく場合に、
必要な発想として、
会社全体で「顧客生涯価値を上げる」
というものがあります。

例えば、ある地方都市で自社では、
10代、20代の食べ盛りあるいは小さな子連れファミリー向けに
焼肉食べ放題を既に3店舗やっている、
だから次は
40代、50代の大人向けにステーキ・ハンバーグ店に参入する
というのも、素晴らしい経営戦略です。

自社でターゲットを分けると同時に、
1人のお客様の生涯価値を上げていくのです。

まとめると、
限られた商圏内で一大チェーンを
築いていく時に重要なのは、
「来店頻度」です。

その時の一時的な来店頻度と
一生涯での来店頻度。

その双方を追求することで、
人口約26万人の函館市でも
17店舗の布陣をつくることができたのだと思います。

それではまた。

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