人間性を利益換算する

人間性を利益換算する

2021年4月27日

先日私たちの勉強会の元会員様で
仲良くさせてもらっている
飲食店社長と2人で3時間くらい飲みました。

相変わらずお元気でパワーのある社長だったのですが、
その時の話がすごく良かったので、
共有させて頂きます。

この会社は地方で居酒屋を5、6店舗運営されているのですが、
その中身がすごい。

店舗の営業利益率は20~30%出ていました(コロナ直前)し、
社員の離職率はここ5年以上ゼロとのことです。
しかもアルバイトから社員になりたいというスタッフが多く、
地方のかなりの田舎商圏にありながら
採用には全く困っていないとのことです。

その強さの秘密をあれこれ飲みながら聞いていたのですが、
その中である質問をしました。

私が
「マネジメントで社長が一番重要視していることは何ですか?」
と質問したところ、その社長は
「人間性を利益換算すること」
と答えたのです。

その社長の話を要約すると、

「人間性が高いスタッフが多いと、
ノウハウや情報の共有一つとってもスピードが上がる。
逆に人間性の低いスタッフが多くて、
ノウハウや情報を独り占めされると成長スピードが上がらない。
だから人間性の高いスタッフをたくさんつくる必要がある。

・・・・

そこで重要なのは、
人間性が高いと会社の利益が上がるということを
論理的に理解させることなのです。」

まあこんな感じのご回答でした。

確かに私もその通りだと思います!

もしかしたら多くの方が
スタッフの人間性が重要なことは
理解されているかもしれません。

しかしそれを利益換算して、
論理的に説明している方は
ものすごく少ないと思います。

説明が難しいからそれを諦めて、
店舗の売上や利益といったわかりやすいものを
店長や社員の評価にしている会社が多いのかもしれません。

そういった意味では、
この社長のように、
スタッフの人間性が重要であるということを
論理的に説明して、
評価にも落とし込んで、
それを会社の文化にした会社はとても強いと感じました。

人間性の高さが利益になることは
一見わかりにくい指標です。
しかし、居酒屋というチーム運営において
それが最も重要であるというのは納得ですよね。
どんなに作業ができても、
人間性の低い店長だと
離職率も上がりますし、
いろいろな問題が起こりますよね。

私もこういった事例は何度も見て来ました。

飲食店のマネジメントでは、
スタッフの人間性が最も重要である!

是非この視点を参考にして頂ければと思います。

それではまた。

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