社員のロイヤリティを向上させる方法

社員のロイヤリティを向上させる方法

2020年3月14日

今、とあるお付き合い先で
社員研修のための研修シナリオを
私がつくるという仕事をしています。

社員研修と言っても、
今回の対象者は店長とナンバー2です。

これまでは、
クライアント先の社員研修や
社内セミナーは、
直接私が講師でやることが多かったのですが、
今回はシナリオを私が作り、
講師はクライアント先の社長がやるという
スタイルです。

やってみて思うのは、
このスタイルなかなか良いです!

私が講師をやると、
その会社の経営理念やビジョンなどの話は
出てきませんが、
社長が講師となると、
まずは経営理念から話していくということが可能になります。

また、私がシナリオを作って、
次に社長と内容を打合せして、
その後研修をするという流れなので、
一度その内容を揉む時間があるんですね。

私が講師をやってしまうと、
内容を揉むというステップはなくて、
ほぼ私のお任せ状態になってしまいます。

一度内容を社長と揉むことで、
より一層その会社の事情に合わせた、
内容の濃い研修になると思います。

そんな仕事もやっているのですが、
(ここからが本題です)
今回はその研修の裏目的に、
社員(店長、ナンバー2)の
ロイヤリティ(忠誠心)の向上を
入れているということです。

表向きは社員の教育、育成ですね。
裏目的はロイヤリティの向上です。

もっとこの会社を好きになってもらうこと、
もっとこの会社に貢献したいと思ってもらうことです。

そのために研修の中でやらないといけないことは
大きく2つです。

一つは、会社にとって最も大事な情報を公開すること。

二つ目は、会社にとって最も大事な仕事を考えさせることです。

まず、会社にとって最も大事な情報としては、
損益計算書レベルの数字というのがあります。

飲食店で言うと、店舗別の損益計算書です。
原価、人件費もちろん、
家賃や営業利益までしっかり公開することです。

意外とこれを店長たちに見せていない会社があります。

それを見せてしまうと、
こんなに儲かっているのに
俺たちの給料はこれだけかと思われるのが嫌なのでしょうか。

また逆に
これだけ頑張っているのに、家賃が高いせいで赤字になっている
というのが公になるのが嫌なのでしょうか。

いわゆる数字公開によるデメリットばかりを考えているからでしょう。

しかし、これではロイヤリティはなかなか上がりません。

例えば、ある夫婦がいたとして
夫が自分の給料や貯金を妻にひた隠すのと似ています。
そんな状態で妻は夫のことを信用できますか?

他人には言わない情報を
自分にだけ言ってくれたというのは、
あなたを信用しているということを言っているのと一緒です。

店長やナンバー2には、
損益計算書レベルの数字を公開することで、
会社はあなたたちを信用していることを
案に示しているんですね。

まず社員のロイヤリティを上げたっかたら
会社があなたたちを信用しているということを
先に示す必要があります。

そして、2つ目の
会社にとって最も大事な仕事を考えさせるですが、
これはお店のマーケティングの仕事です。

簡単に言うと、
売上、利益をどうやって更に上げていくかということを
一緒に考えるということです。

「マーケティングへの参画」です。

古い体質の会社では、
マーケティングは経営者、幹部の仕事で
店長たちは決められたことを決められた通りに
やれば良いと考えています。

しかし、
そんな会社の店長たちはこう思っているでしょう。

「俺たちは決められた通りやっているだけだから、
数字責任は俺たちにはない。」

メニューや商品、
売場、接客、販促などの
売上、利益に関わるマーケティングの仕事は
会社にとってめちゃくちゃ重要な仕事です。

これは一部の優秀な人材が担当するのは
良いことですが、そのすべてを任せないとなると
上記のような心理になってしまいます。

マーケティングの
一部で良いから考えさせるのです!

例えば、季節メニューとか。
販促企画とか。
内装の工夫とか。

そのアイデアが良ければ、
是非採用してください。

自分たちが考えた企画がカタチになるということは
とても高いモチベーションアップにつながります。

是非自社で研修をする時は、
社員のロイヤリティを更に上げるために、
会社にとって最も重要な情報の公開と
最も重要な仕事を考えることをさせてみてください。

それではまた。

Posted in 採用・マネジメント力向上 | Tagged , , ,